鬼滅の刃 吾峠呼世晴著 1巻~23巻完結 感想譚Vol.3

多くある粗を直して更に良い作品になっていくのか(美しくはなるだろうけど迫力が落ちる事もあるのは事実なので)疑問ですし、「炭治郎は優しい子だったのに無惨への態度は……」という不満もかなり実感したんですが、まあ単行本の「鬼になった人たちも生まれ変わる時は……」という、その願い、作者や読者の願いの代弁がその台詞の中にあるだけで凄く満足度があったりします。
いま鬼滅を楽しんでいる子供たちも、鬼滅の何が面白いのか、何がウケたのか、作者はどんな人なのか、さまざまな興味を持って鬼滅の何かに憧れて大人になっていけたら、いまの大人たち、僕らたちよりきっと良いモノを作っていける人になれるんじゃないかという、そんな希望の持てる作品でもありました。

主人公炭次郎の戦う動機は鬼になった妹をもとに戻す為に戦い、鬼にも慈悲を
魅せる心優しい少年なので女性も感情移入しやすく
柱という言葉も日本最古の書記である古事記曰く、「神の数え方を柱と呼ぶ。」とのことで
それを聞いた時は鳥肌が立ちました。一柱で「ひとばしら」と読みます。実際、登場人物の名前や過去など吾峠先生は古事記からインスピレーションを受けてる
可能性が高くこれが社会現象になったのは次の20年後にとっては大きな希望であり
日本の時代などに興味を持つ人たちが増えるのは日本にとって良い傾向であること。

◎無限列車編もそうだが前半のエピソードの完成度は高い。那田蜘蛛山の累なども、アニメ含め大変面白かったし感動した。無限列車の煉獄さんがこの物語全ての絶頂だと思う。
それと煉獄さんのスピンオフ(外伝)は彼のファンでなくとも読んだ方がいい。物凄く面白いし、義勇外伝も良かったです。個人的に、さけ大根食べてみたいです。

最終巻は現代社会になり、子孫や生まれ変わりのエピソードとなりますが、唯一の鬼の生き残りの愈史郎が散弾銃をぶっ放す話しに笑いました。珠世さんが存在していなければ無残には勝てなかった。それを言うなら、総動員で勝てた。
評価は最高です。


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