大奥 全19巻 よしながふみ著

男女逆転SF歴史大河ロマン

2004年から16年にわたり連載された「大奥」は、男子のみを襲う謎の疫病が国中に蔓延し、男子の数が激減した江戸時代の大奥を舞台にしたSF時代劇。将軍職をはじめとした主な役職を女性が受け継ぎ、男性は希少な“種馬”として大切に育てられるようになった日本で、代々の将軍とその周囲のさまざまな絆が描かれてきた。第10回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第13回手塚治虫文化賞マンガ大賞、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞、第1回ananマンガ大賞、第56回小学館漫画賞少女向け部門など数々の賞も受賞。2010年と2012年に実写映画化、同じく2012年にTVドラマ化も果たしている。

🄫よしながふみ/白泉社

この作品の中では3代将軍家光の代から、春日局の考案により大奥という男性を集めた機関が創設され、幕末の大奥が江戸城明け渡しにより、終末を迎えるその時まで、歴史という大きな波に巻き込まれながらも、その中で描かれる男女の関係や、人間が生きるということの意味をそれぞれの人物に問うている。
作品では、男女逆転になっているが、魅力的な人物が多く、また江戸時代の教科書に乗っているような歴史は上手に織り込まれているので、そこも大きな楽しみの一つだ。
絵柄もあっさりした抑えた筆致で描かれているので、是非男性にも読んでほしい作品である。

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