BEAST COMPLEXⅡ 板垣巴留 秋田書店

作者板垣巴留は幼少期より動物を題材としたイラストや絵画を描くことを趣味としていたが、小学生の頃より周囲の子供たちの設定上の矛盾を探して楽しむような態度に嫌気が差していたこともあり、イラスト内の動物たちの細かい設定を決めた上で描くようになる。恵介が仕事の都合で家に戻ることが少なかったため、普段は母親や二人の姉と過ごすことが多く、恵介とは仕事休みで帰宅した際に時折世間話や悩み相談をする程度の親子仲であったが、自宅にあった恵介の作品に関しては『ちゃお』などの少女漫画と並行して読み漁っていた。

🄫板垣巴瑠/秋田書店

その後、映画製作を目指して武蔵野美術大学造形学部映像学科(現:造形構想学部映像学科)に進学するも、学生ながらに映画製作の大変さを痛感したため、筆記用具や紙類を使用する点が映画製作作業に近いものがあったと感じ、漫画家を志すようになる。大学在学中より、これまで書きためていたイラストをモチーフとして描いた漫画作品を同人誌にまとめて学祭等で販売したときの楽しさが忘れられず、就職活動と並行してプロとして漫画を書くことに挑戦したいという気持ちが強まった。なお、このとき同人誌にまとめた作品には、既にレゴシとハルの原型となるキャラクターが登場しており、後の『BEASTARS』の母体ともいえる作品であった。

🄫板垣巴瑠/秋田書店

当初は、プロを目指すことについて相談を受けた恵介のアドバイスもあって、漫画執筆は大学を卒業し就職して落ち着いた頃から本格的に取り組む予定だったが、就職活動に失敗してしまう。就職活動の不調とアルバイトでの失敗に悩む日々であったが、上述の同人誌に感銘を受けた恵介が、かつての担当編集者にも同人誌を見せたところ、同人誌を読んだ編集者より恵介を通じて面会を希望する連絡を受ける。その後、実際に秋田書店を訪問し、上記の同人誌を基にした作品のネームを見せたところ、真剣に読み込んだ上で打ち合わせに臨む編集者の姿勢に感銘を受けて、2・3回ほど社内で編集者との打ち合わせを行うようになる。3度目の訪問時に新たに持ち込んだネームが編集者から認められたことでようやく掲載が決まり、2016年、『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)14号(2016年3月3日発売)にて、『BEAST COMPLEX(ビーストコンプレックス)』第1話「ライオンとコウモリ」が掲載され、ようやく漫画家としてデビューする。『BEAST COMPLEX』は4号連続の短期連載であった。同年、『週刊少年チャンピオン』41号(9月8日発売)より、初連載となる『BEASTARS』の連載を開始、同作で複数の受賞を果たす。

板垣巴留「BEAST COMPLEX」2巻が、本日4月8日に発売された。

「BEAST COMPLEX」は板垣の代表作「BEASTASR」の原型となった作品で、草食動物と肉食動物が共存する世界を舞台としたオムニバス。板垣のデビュー作として週刊少年チャンピオン(秋田書店)に4号連続で読み切りが掲載されたのち、「BEASTARS」の開始後にも同誌および別冊少年チャンピオンに登場した。3年2カ月ぶりの新刊となる2巻では、「BEASTARS」連載終了後に発表された作品を中心に6編を収録。そのうち7話から11話は、「BEASTARS」13巻に登場した、レゴシの住むアパート・コーポ伏獣の動物たちが登場した。

BEAST COMPLEXⅡ早速購入しました。個人的にはこの世界観が大好きです。草食獣で繊細な小説家の話が面白かった。「人は見かけによらない」の擬人化した動物版ですね。シバ犬とシバも人間世界にありふれている事柄が描かれている。紐の男性の話なんかは人間世界でよく聞く話ですよね。BEAST COMPLEXではレゴシがワンカットだけエキストラ的に描かれてますが、Ⅱではレゴシやハル、BEASTARSの登場人物が全てではありませんが出てきます。「BEAST COMPLEX」3巻は5月7日に発売されるとの事、とても楽しみであります。1、BEASTARSファンとしては3巻も約一月後に発売されるなんて楽しみでいっぱいであります。自分は週刊連載や別冊、月刊チャンピオンは読みたくても読まずに単行本を買うコミック派なもので、喜びや楽しみがより新鮮に感じられます。まだ板垣巴留先生の独特の世界観を味わっていない方は是非ともお読みください!!

BEAST COMPLEX 2 (少年チャンピオン・コミックス) [ 板垣巴留 ]

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