刃牙道 全22巻 板垣恵介 秋田書店

前3作とは異なりストーリーの区切りはなく、一貫してクローン技術と降霊術で蘇った宮本武蔵と現代の格闘家たちとの闘いを描かれている。

地上最強の親子喧嘩から数か月後。名だたる格闘家たちを耐え難い退屈が襲っていた。それは地上最強の倅となった刃牙も例外ではなかったが、ある晩、どんなに試合や過酷なトレーニングを行っても止まらなかったあくびが急に収まった。何か予感めいたものを感じる刃牙。その予感は正しく、同時刻には東京スカイツリーの地下で宮本武蔵が現代に復活したのである。

🄫板垣恵介/秋田書店

日本で最強と言われている伝説の剣豪・宮本武蔵本人で、刃牙道で最も中心となる登場人物です。彼がクローン技術と降霊術によって現代に復活した事で、退屈な毎日を過ごしていた格闘家達の興味は一気に武蔵に向く事になり、剣客ではありますが刀を持っていなくても無刀で相手を切り刻むことができたり、武蔵が手を触れずとも勝利する場面が多くあります。刀を持ったらまさに最強というべき実力を発揮します。

🄫板垣恵介/秋田書店

誰もが知っている宮本武蔵を現代に復活させる事で凄腕の剣豪とはどんなに強かったか、とても良く描かれています。刃牙が武蔵との最初の出会いは徳川邸にて手合わせしたのですが、刃牙はあっさりと一日で二度敗れます。動揺する刃牙でしたがそこからが始まりであったと感じました。武蔵の噂を聞きつけアメリカで修業をしていた烈海王が武蔵に敗れさり絶命するという悲劇に目頭が熱くなり、ピクルまでもが闘いを放棄して逃げ出したり(ピクルは原人のため試合という概念がなく命の危険を感じた)警察までもが手に負えない宮本武蔵に街中で花山薫と闘い、結果花山薫は敗れるのだが、武蔵に10回以上切られても倒れなかった事によって武蔵に多少の恐怖を与えた花山でした。鎬紅葉による手術を受けさせた事で花山は一命を取り留めました。ちなみに花山はこの時、バスタブ一杯分の輸血と1000針を超える縫合をしています。生きてて良かったです。範馬勇次郎との対戦に乱入した本部以蔵との闘いでは武蔵は本気を出さずに本部が勝ちましたが、やる気のない武蔵に勝っても嬉しくないだろうなと思います。最終は刃牙との闘いになるのですが、武蔵の眼前に広がる馳走が食べつくされている幻影を見た武蔵!怒りも通り越した超本気の刃牙!ついに決着の時‼とは言っても刃牙は武蔵はこの世に居ては駄目なんだ。というセリフに共感しました。板垣恵介先生の刃牙道を是非とも読んでくださいませ。

 

 

 

 

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