ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントムブラッド 荒木飛呂彦 集英社 全5巻

これはある2人の若者と、血塗られた伝説を持つ古代アステカの石仮面にまつわる奇妙な物語である

🄫荒木飛呂彦/集英社

舞台は19世紀、1880年のイギリス。父の死(父がジョースター卿に貸しがあると告げて死ぬ)をきっかけに名門貴族ジョージ・ジョースター卿の養子となった貧民街出身の少年ディオ・ブランドーは、ひそかにジョースター家の財産乗っ取りを計画する。ジョースター家の跡取り息子である12歳の少年ジョナサン・ジョースター(通称「ジョジョ」)はディオに陥れられて周囲から孤立していくが、初恋の相手である少女エリナ・ペンドルトンを辱められたことに怒ってディオに勝負を挑み、初めて彼を打ち負かす。

ディオが来てから7年が経った1888年。大学卒業を控え、ディオは表向きはジョナサンと同じく立派な青年に成長していたが、まだジョースター家の乗っ取りを諦めていなかった。ディオがジョージの暗殺を進めていたことに気付いたジョナサンは、貧民街のボスである青年ロバート・E・O・スピードワゴンの協力を得てディオの悪事を暴くが、追い詰められた彼はジョナサンが研究していた石仮面をかぶり、人間を超越した吸血鬼への変貌を遂げる。ディオを倒すためにジョナサンは屋敷に放火し、すべてを失った代わりに辛勝を収め、生還する。

🄫荒木飛呂彦/集英社

それからしばしの間をおいて、エリナに看護されるジョナサンの前に謎の紳士ウィル・A・ツェペリが現れ、ディオと石仮面がまだ健在であることを告げる。ディオの邪悪な野望を阻止するためにツェペリから石仮面に対抗する力「波紋」を伝授されたジョナサンは、仲間たちとともにディオの潜伏する「風の騎士たちの町」へ向かい、ディオの下僕である屍生人たちと激戦を繰り広げる。ジョナサンはツェペリとの死別を経て彼の仲間の波紋戦士たちによる応援のもと、多くの犠牲を払いながらもディオとの一騎打ちを制し、諸悪の根源である石仮面を破壊する。

🄫荒木飛呂彦/集英社

戦いが終わり、1889年2月にジョナサンとエリナは結婚して新婚旅行に出るが、客船に乗り込んだ彼らの前に首だけとなって生き延びていたディオが現れ、ジョナサンの肉体を乗っ取ろうと襲いかかる。船内は屍生人で溢れかえり、ディオの攻撃で致命傷を負ったジョナサンは、命を絞った最後の波紋で客船を爆破する。ジョナサンはディオの首を抱きかかえると、彼に「奇妙な友情」を感じていたことを打ち明けながら息絶え、爆発する船と共に海底へ沈んでいった。

🄫荒木飛呂彦/集英社

ジョジョの奇妙な冒険の始まりの物語でありますが、連載当初から漫画の持つ良さに感激した覚えがあります。

ズキューーンやメメタアーッと云う擬音の表現がジョジョであり、荒木飛呂彦先生の世界であります。ジョナサンの「なにをするだーっ!」も好きなセリフであるのです。

物語ですが、ジョナサンは石仮面の研究をしてディオがそれを奪うと云う悪の華ディオ!「俺は人間をやめるぞーッ‼」と叫び石仮面を装着し吸血鬼となるディオのカリスマ的な悪の性格がとても良く表現されています。

ジョナサンの好青年ぶりにNGを出すが如く否定的なディオ、どちらも存在してこその善と悪でありどちらも華やぐのでしょう。吸血鬼の弱点は太陽と波紋、その波紋の師匠がシルクハットをかぶったウィル・A・ツェペリからジョナサンは波紋の基本を習得する。少年漫画にしては珍しくウィル・A・ツェペリの残酷な最後やREOスピードワゴンの情の厚さ等、これぞ人間賛歌です。

連載から30数年経た現在でもファンが絶えないジョジョワールドの始まりファントムブラッド(バオー来訪者や魔少年ビーティー等もありますが汗)読んでない方は読まなきゃ損だと思います。読んだ方々も読み直すのは悪くないかもです。

 

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