舞台は2011年のアメリカ・フロリダ州。空条承太郎の娘・空条徐倫(くうじょう ジョリーン〈ジョジョ〉)は無実の罪を着せられ、州立グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所(G.D.st刑務所)へ収監されてしまう。承太郎から差し入れられたペンダントに入っていた「矢」の破片によってスタンドが目覚めた徐倫は、なんとか目前の危機を乗り切る。だがその刑務所は、危険な犯罪者や重警備に加えて、スタンド使いが何人も集まる場所であった。

面会に現れた承太郎は、徐倫の収監がかつて自分が倒したDIOの関係者によって仕組まれた陰謀であることを告げ、脱獄を促す。そこに謎のスタンド「ホワイトスネイク」が現れ、徐倫を庇った承太郎から「記憶」と「スタンド能力」をDISC化して奪い去る。徐倫は承太郎のDISCを取り戻すため、
刑務所の中で出会った少年・エンポリオ・アルニーニョや他の囚人たちと共闘する。ホワイトスネイクもまた、DISCを狙う徐倫を迎え撃つべく刺客を差し向ける。
徐倫たちは承太郎のDISCを奪還し、ホワイトスネイクの素性がエンリコ・プッチ神父であることを突き止める。プッチの目的は、憧れの存在DIOが研究していた「天国へ行く方法」を承太郎の記憶から得て、それを実行することであった。DIOの骨から誕生した「緑色の赤ん坊」を吸収して新たな力を得たプッチは刑務所の外へ逃走し、徐倫たちも彼を追い脱獄する。

激しい追跡劇の末、ケープ・カナベラルでの最終決戦に復活した承太郎も参戦するが、プッチはスタンドを進化させ、時を加速させる能力「メイド・イン・ヘブン」を獲得する。その力の前に仲間たちが次々と倒され、エンポリオを逃がすために徐倫までもが命を落とす。
時は無限に加速して宇宙は終焉を迎え、特異点を経て再び2011年が訪れる。その新世界では運命があらゆる者の魂に記憶されており、「天国」の条件はほぼ満たされつつあった。プッチはエンポリオを殺そうと、時が一巡する少し前に時の加速を止める。追い詰められたエンポリオは、死んだ仲間たちの意志を継いでプッチを打倒する。宇宙の一巡が完成しないままプッチが死亡したため、「天国へ行く方法」は未完成のまま終わる。

新世界での孤独の中、エンポリオはかつての仲間たちの面影を残す人々と出会う。その中の徐倫によく似た「アイリン」と名乗る女性に尋ねられて涙ながらに自らの名前を述べ、物語の幕は下りる。

Part6ストーンオーシャンはシリーズの中でも一番切なく歯痒い物語だと思います。
承太郎の娘であり、主人公の空条徐倫(ジョリーン)は彼氏の身代わりというか策略にハメられ無実の罪で刑務所に収監されるのだが、若干気弱だった彼女が刑務所の中で強く生きていくために汚いパンも食べて成長していく、ストーン・フリーというスタンド能力で機転を利かせながら敵に向かっていき相棒であるエルメス・コステロと共闘しながら勇敢な女性へと成長していくのだが、全ては死んだはずのDIOの骨が物語に多大な影響を与え、ジョースター家の人間としては報われない終焉を迎えるのだ。そのストーンオーシャンがアニメ化決定したのですが。どのように表現されていくのかとても気になります。ジョジョの奇妙な冒険の世界観・・・とても楽しみであり、せつない気持ちの作品です。読んでいない方は是非手に取って読んでくださいませ。
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