ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン 荒木飛呂彦 集英社 全24巻(第81 – 104巻)※第1巻~24巻

19世紀末、アメリカ。6,000kmにも及ぶ、過酷きわまる北アメリカ大陸横断レース「スティール・ボール・ラン」に参加する冒険者たちの姿を描く活劇である。物語は、ジョニィ・ジョースターの視点から、謎の男ジャイロ・ツェペリを中心に波乱の巻き起こるレース展開や、レースの裏に潜む陰謀との対決を描きながら、ジョニィの「青春から大人へ」歩き出す人間ドラマである。

🄫荒木飛呂彦/集英社 

舞台は西部劇の時代。アメリカが東部から西部へ開拓し切り、蒸気機関鉄道が横断した。その逆ルートを、乗馬で大々的にレースする。最初の1ページが丸ごと時代背景の説明である。世界中から参加者が集まり、破格の優勝賞金と名誉をレースで競う。その世紀の大イベントの裏で、アメリカ政府には企み事がある。表では厳格公正なスポーツが、陰ではなんでもありの盤外戦がくり広げられる。
テーマとしては第2話で「ジョニィ・ジョースターが歩き出す物語」と語られる。下半身不随のジョニィがというだけでなく、ジョニィの精神がという意味合いもある。ジョニィのスタンド像はそれを象徴して変遷していく。

当初はPart6までと同じく、『週刊少年ジャンプ』にて連載されていた。ストーリーとの兼ね合いから「10週前後で休載し、描きためる」手法を使ったため、週刊連載にもかかわらず1週31ページというペースでの掲載が行われた(他の連載作品は通常19ページ前後)。その間に『週刊少年ジャンプ』の増刊号『青マルジャンプ』に番外編を掲載している。2度目の中断後、2週掲載されたのみで『WJ』での連載が再開未定となった。そして『ウルトラジャンプ』2005年4月号にプロローグ編が掲載され、続く5月号から本格的に連載再開された。この『ウルトラジャンプ』への移籍時に、タイトルが現行のものへ改められた。話数カウントが、『ウルトラジャンプ』連載ではリセットされたが、単行本では通算されているためズレがある。
『ウルトラジャンプ』への移籍について、荒木飛呂彦は複数の理由を述べている。「ダイナミックな画面表現と、繊細な心理描写をかねそなえた作品を描こう、と思ったから」「海外ドラマ『24』や、三部作の映画『ロード・オブ・ザ・リング』といった、壮大なボリュームの物語が増えてきた影響」「週刊連載のコンパクトな起承転結の繰りかえしじゃなくて、もっと大きな物語を語りたくなった」などと説明している。また、少年誌から青年誌に移籍したことで同性愛やDV、レイプなどの倫理上繊細な記述が増えたが、これについては「40歳をこえて、倫理性にまつわる表現も描かなくちゃダメだろう、と思ったんですね。ぼくもターゲットを若い読者だけに限定していたら、作品が窮屈になるんじゃないかな、と思ったんですね」と答えている。

🄫荒木飛呂彦/集英社 

Part6までの『ジョジョの奇妙な冒険』との関係は複雑である。まず、世界が異なる。舞台はPart1イギリスと同時代のアメリカだが、別物であり、別のジョースター家になっており、別のDioがいる。

レース開始まで

主催者スティールによる記者会見が行われ、レースの詳細が説明される。ジョニィ・ジョースターがジャイロ・ツェペリと出会い、レースへの参加を決める。
ジャイロはディエゴ・ブランドーらと接戦を演じ、鉄球の力で1着となる。しかし、鉄球を投げた行為がサンドマン(走り)への走行妨害と見なされ21位に降格される。
ジャイロはジョニィを認め、協力して砂漠越えに挑む。ジャイロとジョニィはブンブーン一家の襲撃を受けるが、マウンテン・ティムに助けられ、スタンド能力について知る。さらにジョニィは「聖なる遺体」の左腕を手に入れ、レースの裏の目的が、アメリカ政府が遺体の全身を集めることだということが判明。大統領は既に遺体の心臓を所有する。
ジャイロとジョニィは、Dioの襲撃を受けるが撃退。遺体の右眼をジャイロが、左眼をDioが獲得。
独自に遺体を追うホット・パンツがジャイロとジョニィに接触。レースの真の目的を知ったルーシー・スティールは、遺体の脊椎を手に入れるが、大統領配下の追跡を受ける。マウンテン・ティムはルーシーを守って戦死。
ディオと大統領が接触。ジャイロとジョニィは、ディオと手を組んだサンドマン(走り)の襲撃を受ける。ジョニィは「黄金の回転」Act2を身につけてサンドマン(走り)を倒す。
ジャイロとジョニィは、雪山で遺体の両耳と右腕を手に入れるが、やむなく手放す。ルーシーは大統領から遺体を奪おうとするも失敗し、大統領夫人に成り代わって潜伏。一方、ジャイロへの刺客として鉄球使いのウェカピポが送り込まれる。ジャイロが1位でゴール。
ジャイロとジョニィとホット・パンツは、遺体の胴体を発見。敵のスタンド能力に捕らわれるが、ジョニィは「無限の回転」Act3を身につけて撃退。大統領がみずからジャイロとジョニィの前に姿を現し、遺体を横取り。
大統領の持つ能力が判明。ディオの遺体は大統領に強奪される。続いてルーシーが最後の遺体「頭部」を懐胎し、そのまま全身が遺体に変質する。大統領はルーシーを連れて列車でニューヨークへ向かい、ディオとホット・パンツが大統領に敗れる。ジャイロは「騎兵の回転」で大統領に挑むが僅差で敗れる。ジョニィは大統領に「騎兵の回転」Act4をたたき込んで倒す。ジャイロはジョニィに別れを告げ、昇天する。ジョニィは、自分の足で立って歩けるようになっていた。
大統領によって異世界から連れてこられたもう一人のDioが遺体を盗みレース続行。ジョニィとDioの最終決戦がくり広げられる。


🄫荒木飛呂彦/集英社 

ジョジョ6部にてパラレルワールドに突入した為主人公のジョニイ・ジョースターとジャイロ・ツェペリは1部から続くジョースター家とツェペリ家とは関係性は無いとのことです。舞台は西部劇の時代のレースで乗馬してエントリーするのが普通な中、車でエントリーして100メートル程でガス欠になりリタイアしたり、後に敵だとわかるサンドマンは唯一「走り!」と笑える所もあります。何処まで進んでも同じ場所に戻ってしまうサブストーリーもあり読み応えがありますね。大統領の送り込む別のDioが登場したり聖なる遺体を巡るバトルに発展していく中で、大統領のファニー・バレンタインのスタンド能力が敵ながら魅力的に感じられますね。大統領の往生際の悪さも笑える!最終的には下半身麻痺のジョニイが歩ける様になったのが良かったです。聖なる遺体を各パーツ全て揃えると世界の権力等を手中にできる!欲しい!となるわけですよね。自分も欲しいなぁw。ラストシーンの意外な展開は見応えありますね。スティール・ボール・ラン!是非とも読んでくださいませ。

 

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