SURF SIDE HIGH-SCHOOL-サーフサイドハイスクール 澤井健 全5巻 小学館

湘南をモデルとした海沿いの街の高校に通う、サーファー高校生3人組(阿部浩也 永島康平 三田みちる) を描いたギャグ漫画。休載のまま連載中断しており未完である。
単行本は5巻まで発行されている。2010年に「完全版」として全3巻で小学館クリエイティブから刊行。単行本未収録の書き下ろしエピソードが巻末に掲載されている。

🄫澤井健/小学館

海に隣接する高校「辻ヶ崎 SEASIDE HIGH-SCHOOL」の高校生阿部はいつも通りサーフィンをしていると、そこに海を眺める永島の姿があった。ある事件から永島と仲良くなりたかった阿部は永島にサーフィンをすすめる。嬉しそうな永島。満足そうな阿部。しかし永島の目的は遠くに浮かぶ漁船だった。そしてこの学校に転校生として三田がやってくる。都会育ちの三田はクラスメイトの色の黒さ、そして何より永島の天然アフロに驚く。仲間を求めていた三田はおとなしい永島に近寄り仲良くなるが、それを見た阿部はどうも納得していない。この学校ではサーフィンをしていないとかっこ悪い、そんな理由で三田はサーフィンを始めようとするが、寒がりで体が細く、髪形を気にし、あげくのはてに日焼けサロンで灼かれて全身火ぶくれで39度の熱を出してしまう。さて三田はサーファーになれるのか、その後、容姿、性格共に全然違うこの3人はだんだん仲良くなり毎日一緒に過ごすようになる。この3人の周りでは毎日いろいろなこと起こってしまう。

🄫澤井健/小学館
🄫澤井健/小学館

日本という国には恐らくこんな高校は存在しないからこそ面白いギャグ漫画だと思います。

永島は阿部に貸しがあるとは露程も思っていないが、阿部が永島に購買部にパンを買いに行ったりして一方的に借りがあると思い込んでいるところが初々しいが転校生の三田は阿部をパシリに使っていると思い込んで永島と仲良くなろうと近づき、自然的に性格の違う三人組になる。ギャグ漫画なのだが、シリアスなストーリーも描かれている。阿部は容姿も良くて女性にモテルが頭は良くない天然キャラ、永島は天然アフロで身長も低く毛深いが唯一性格は、まともかもしれない、三田は色白虚弱だが
ノリツッコミのギャガーで言い訳に正当な発言もしたりするのだがやはりギャグに走る。この作品はストーリー性重視のギャグ漫画だが、オムニバスに何巻から読んでも楽しめる内容に仕上がっている。奇才、澤井健先生の才能は凄いと感じました。5巻で未完のままでありますが、是非とも読んで頂きたい作品です。



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