ガラスの仮面 美内すずえ著 白泉社

昭和・平成・令和まで今なお続く超大作!!
幻の名作「紅天女」を演じる女優はいったい!?

主人公「北島マヤ」はなんの取り得もない平凡な少女で、家庭は母子家庭で親戚のそば屋で住み込みの母親が働いて生計をたてており、マヤも時々手伝いをする日常を送っていた。
そんなマヤの唯一の楽しみは、TVドラマを同じ年頃の親戚が見ている影からそーっと見てTVドラマの世界にひたったり、出前で映画館に向かい映画館のオーナーの好意で舞台袖からそっと見ることが唯一の楽しみだった。 ある日、かつて『紅天女』を演じ、唯一の上演権をもつ月影千草(当時は足のケガや顔半面の火傷跡や心臓が弱っていることから静養していた)が、マヤの一度見た芝居や映画のセリフや役者の動作を正確に記憶するという特技、本能的に役を理解し、役に入りこみ演じるという、底知れぬ才能を知り、自分の後継者とすべく、女優としての訓練を行い、その才能を開花させていく。

©美内すずえ著 白泉社

一方、北島マヤの好敵手となる姫川亜弓は巨匠と呼ばれる程の映画監督を父に持ち、また、母も才色兼備を兼ね備えた実力派女優であり(かつては紅天女を目指したこともあったが、月影千草によって断られた過去を持つ)、サラブレッドとし、演劇学校も幼いころから通い、英才教育を受け、母親の姫川歌子から幼心に聞かされた、紅天女に憧れ、母を超える女優として紅天女を目指すべく華々しい女優への道を歩んでいた。

©美内すずえ著 白泉社

そして物語の主要人物となる「速水真澄」。彼は大手芸能事務所「大都芸能」の若社長として幼い頃から会長である祖父の帝王学を叩き込まれ、仕事の鬼として周囲にはやり手ではあるが、冷たい人間として畏怖の念を持たれている。
彼は最初月影千草から半ば強引に紅天女の上演権を奪おうとし、策略をめぐらせ、時には汚い方法で北島マヤたちを潰そうとするが、あるときマヤの舞台を見て密かなファンとなり、「紫のバラの人」として、足長おじさんよろしく、素性は明かさないまま、なにかとマヤの援助を行うようになる。

現在、ストーリーはかなり進み、月影千草が認めた北島マヤと姫川亜弓の二人が紅天女候補となり、月影千草の出す課題に挑んでいる最中である。

©美内すずえ著 白泉社

この作品は、アニメ化や舞台になったりしていて、ご存知の方も多いかもしれないですが、自分自身は、この作品を2度断捨離したが、どうしても読み返したくなり、3度目に購入した作品です(^^;)
時々無償に読みたくなり、本棚からまとめて引き出してむさぼるように読んでしまいます。
作者の美内先生の作品は面白くて読者を引きずりこむ大ベテランだと思います。
たとえば、『奇跡の人 ヘレンケラー』のオーディションでは、北島マヤは何度も同じシーンの中で、いくつもの違う芝居を見せて、周りを驚かせます。
同じくWキャストとなった姫川亜弓は障がい者施設で手伝いをし、その後障がい者と同じように扱われるようになって、本番の舞台ではお手本から抜け出したような演技を見せるのに対し、北島マヤは毎回笑いどころも泣き所もしんみりさせる部分も日によって違う演技を見せます。
また、一方姫川亜弓はマヤに対し自分が認めた唯一のライバルとして、時に熱い友情を見せ、マヤを演技できなくなるようしむけ、自分が成り代わった「乙部のりえ」には主役を喰ってしまう舞台で競演し、主役の乙部のりえを震え上がらせ、猛省へと追い込むあたりは実に痛快です。
演技においても、マヤは役柄に憑依する天才型で、一方亜弓はもちろん環境や才能もありますが、それを超える努力をおしまない秀才型で、この2つのタイプの表現の演技も甲乙つけがたいところです。
本編の内容は読んだときのお楽しみということで、これ以上かきませんが、絵柄は王道の少女まんがなのですが、引きが劇画並みで、ついつい次はどうなるのかとわくわくしてページをめくってしまい、マヤと亜弓のシーンがたくさん描かれており、先の読めない演技に魅了されてしまいます。

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